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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年3月18日 (火)

2段エミッタフォロワ

バイポーラトランジスタによるエミッタフォロワは,ベースに信号VIを入力し,エミッタ抵抗REを接続,エミッタから出力を取り出す。

この回路形式は,直流的にはVBEだけ,入力信号VIより低い電圧が出力されるとともに,広い入力電圧範囲ではエミッタ電流が大幅に変化するので,対数的な非線形性が発生する。

非線形性は,エミッタ負荷を定電流回路とすることで,消去できる。VBEによるDCレベルのシフトはどうするか。

たとえば,npn初段エミッタフォロワの次段にpnpエミッタフォロワを接続する。

このようにすれば,DCレベルシフトも少なく,2段エミッタフォロワを電圧利得1で高速のDC電圧フォロワとして使用できる。

2つのトランジスタのVBEの違いは,各段に流す電流を最適化すれば吸収できる。

オペアンプによる電圧フォロワほどのDC精度はないが,問題にするDC誤差が10mV程度以上許されるならこの回路は個別部品で組めるとともに,エミッタ接地増幅器に比べ帯域が数10倍広い。

もちろん,同様な回路形式で作られた集積回路も存在する。

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