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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年3月14日 (金)

3入力加減算器

3 図の回路で,入出力関係をVo=V3-V2-V1とする条件があるか。

あるなら,R1,R2をどのような関係に定めればよいか?

この様な形にできると,必要なオペアンプの数を1個減らせる場合がある。

点aと点bが仮想短絡となることを利用し,キルヒホッフの法則で入出力関係を求め,この回路の入出力関係を式のまま,真面目に求めR1,R2がVo=V3-V2-V1の形になるようにV1かV3の係数を決める。

答えは,Yesである。R1=R,R2=R/2ならば上記の条件を満たす。

各抵抗がばらばらの値になることを許容するなら,5本の抵抗をR1~R5とおいて解き,Vo=k1・V1+k2・V2+k3・V3の形にまとめればよい。計算量は増える。しかし、一般形で解くことにより,各抵抗の及ぼす影響:素子感度を正確に求めることができる。

抵抗素子のばらつきにより,望む特性がどのような誤差を含んだ形になるかを計算するのが,素子感度計算である。

多くの場合,素子感度が1以上になるときは,実質的に大きな引き算を行っている回路で生じる。

アナログエンジニアは実質的な引き算となる演算に特に注意を払う。

この回路は,たとえば標準的な加減算器の拡張形であるが,オペアンプによる演算段数を減らせる場合がある。

回路の基本特性の計算をもとにし,次の段階で性能予測をするなら一般形で解析し,解の有無を含めてチェックする必要がある。

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