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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年3月11日 (火)

加減算器の入力

Photo 2つの入力の差を1個のオペアンプで取得するのが加減算器である。

反転加算器と反転増幅器を組み合わせて,差を取ることもできる。

この2つの方法で根本的に異なる部分がある。

反転加算器では,入力の開放(OPEN)は総ての入力がゼロと見なされる。

しかし,図の加減算器ではそうはならない。

入力V1が開放なら,V2が1/2で分圧されて,その出力が電圧フォロワで出力される。出力はV2/2となる。

V2開放なら,出力は-V1となる。

この原因は,加減算器ではb点電圧が,0Vでないことに起因する。

入力開放が0入力と見なされると,トランスファー機能のないアナログSWでは,単にSWをOFFすることで入力0を実現できる。入力開放が入力0と見なされない場合には,もう1個アナログSWを使って,基準電位に短絡しなければならない。

2個のアナログSWが同時ONすると入力信号V1を短絡し過大な電流が流れる可能性があるので,両ONを回避する時間差を付ける作業が必要である。

たかがアナログSWが1個増えるか否かの問題であるが,SWのタイミング制御が必要になると付帯回路が必要になる。

したがって,入力の開放が0入力と見なされて演算できるかどうかは,意外に回路システムの構成に影響するのである。

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