コンパレータの過渡特性
←ドウダンツツジの生垣。生垣は心和むけど,年2回の刈り込みをしないと数年もしないうちに形が崩れてくる。肥料をきちんとあげると,花や葉芽の伸びが良いけど,その分,刈り込み量が増える。
電圧コンパレータは,ある入力電圧のところで出力がH→L,あるいはL→Hに遷移する。
微妙なタイミングを検出するには,専用のICを使うのだが,データーシート上からは,遷移時の挙動まではわからない。大きくリンギングしながら遷移するものもあれば,おだやかに単調に変化するものもある。
では,どうやってコンパレータICを選択するか。
回路システムを全部組み,ピン互換の石を種々試して最終性能,システムとしての性能で評価するのが手っ取り早い。
原始的な方法だけど,実働条件で必要な性能をコンパレータの種類を変えて性能に及ぼす効果を調べるのだ。過渡特性は負荷条件にもより異なることが多いので,案外効果がある。
この方法で,出発回路から始めて,当初より10倍程度の時間分解能が得られたこともある。
最近は,基礎検討のあとすぐ基板を起こすことが多いが,試作基板で存分に試験ておくことも案外開発時間の短縮と,性能UPに繋がるのではないか。
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