マレージング鋼のボルト
マレージングン鋼(maraginng steel)とも呼ばれ,Ni,Coもかなり含まれるので,高価である。
100kg/mm2を越える高張力材料である。通常の鉄合金は20kg/mm2以下で使われることが多い。
マレージング鋼製のボルトが実際に使われた形を見たことがある。
ふつう,フランジとボデイの固定には通常の高強度鉄材料のボルト・ナットが使われる。
サイズにもよるが,固定部にはボルトの頭が接する位に周辺に並ぶ。しかし,マルエージング鋼製の物では,低圧に耐える設計の物とほとんど変わらない。フランジ厚さに比べてボルトサイズが異様に小さい感じがする。
機械的強度設計の際に強度設計を間違えて,互換性を保つためフランジを厚くボルトを超強度材料にマレージングにしたらしい。
通常の最適設計の機械構造を見慣れていると,物性値が数倍高い材料を使った製品は異様な感じがする。高強度部分の寸法が,違和感を覚えるほど異なるのだ。
このような材料は一般的に,原子力,航空機用途の要所に使われていると聞く。
アナログ電子回路においても,違和感を感じる回路構成の設計にも時々出会う。
このようなときには,特殊部品が使われているかどうかを良く見定める必要がある。
世の中,探せば特殊な材料,特殊な部品が存在すると感じるアナログエンジニアである。
日本では,様々な部品・材料が手に入る。これが日本の国力の一端であると感じる。
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