アナログ回路さまざま
アナログ回路屋さんといっても,テリトリーはさまざまである。
個別部品で組む回路なら帯域20MHzは厳しい。集積回路の中ではほぼ同じ設計技術で300MHz程度はいけるだろう。
通信技術は,別の体系をもつ。
もっと高周波になれば,分布定数回路になり逆にそれなりの扱い方ができる。
電源回路も比較的独立した世界で,特有の課題群を扱いしかも,コストの制限が厳しい。
デジタル回路もゲート,レジスタレベルで見れば高度でかつ高速のアナログ回路である。デジタル回路設計は,多くの回路設計者にとって,いまやプログラミングに近い手法で論理合成を行う時代になった。しかし,デジタルのタイミング問題が絡む課題が生じれば,アナログがわかる人が居ないと大騒ぎになるのが通例である。
このため,わたしは,いつも自分の得意分野を示したうえでアナログ屋を自称することにしている。
これら総ての分野に精通することはかなり困難である。
現在は,さまざまなアナログLSIが出現し,かつ内部の等価回路が示されることはほとんどない。そのようなASICは指定どおりに使うしかない。ここでもアナログ回路のブラックボックス化が進行しつつある。
『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な1票をアナログエンジニアによろしくお願いします。【押す】
« 計測とセンサ | トップページ | アーチェリーは加点競技? »
「電子回路」カテゴリの記事
- 電流増幅器(2012.04.18)
- 高電圧回路(2012.04.10)
- 金属箔抵抗(2012.04.07)
- SW電源(2012.04.06)
- アナログ回路の信頼性(2012.04.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント