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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年6月 3日 (火)

電源システム

電源システムの言葉を聞いて何を想起されるだろうか。

大本の電源(電力)は,火力・原子力・水力発電所であり,そこで発電された電力が工場,家庭に供給されている。

潮汐発電所と地熱発電所以外はおおむね,素人向け以上のプラント見学をしたことがある。

原子力:起動に時間がかかる。放射性廃棄物の管理は不確定,ウランの残存資源量はそれほど多くないが,非核分裂性のウランに中性子が吸収されるとプルトニウムができる。扱いはウランより難しいとされているが,このプルトニウムを燃料として使えば,当面は残存資源量を気にすることは無い。基本的に建設材料以外には炭素を出さない。低炭素社会への適合性が高い。

火力:一般に熱効率が高いが,いかんせん排出ガスの問題が残る。LNG火力ではすでに効率50%を越えている。

石炭火力はもっとも安価に建設できる設備とされているが,日本では排ガスの脱硫・Noxへの対策が必要となる。

起動に必要な時間は以外に短い。毎日起動,停止を行えるレベルで,冬場に効率が上がるのでLNG火力では,冬場にメンテナンスされる場合が多い。

水力:起動時間が非常に短く,炭素排出はほぼ0である。水源の立地に制約があるので,最近では,深夜電力による揚水発電所の出力が主流を占めていると聞く。

風力:風任せで最大設備容量に比べて平均的発電量は少ない。しかも秒単位で発電電力が変動し,他の発電システムと電力送電網に負担がかかる。

太陽光発電は,政府の施策によりドイツではかなり普及した。風力よりは安定な電源であるが,分散型電源であるので,電力網に送電するには意外に費用がかかる。

種々の発電装置をミックスして当面は少しでも低炭素化して欲しいものであるが,厳しい情勢であろう。

安全装置が不調のまま運転するなどとんでもない話であるが,新潟地震での原発停止・点検は素人ながら妥当と印象を持っている。

私は原子力に対して中立的立場であると思っているが,それでも原子力施策・運用の透明性を向上させ近未来のエネルギー確保を願う。

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