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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年6月 9日 (月)

マトリクス

マトリクスという名の映画がある。2作目まで出ている。

首筋に付けたプラグ経由で,人間と,CPUが生成したバーチャル世界を結び,そのバーチャル世界での戦いを描いた物語である。

SFの世界である。

コネクタ経由で人間の全感覚と相互リアクションをもつシステムが近未来に出現するとは思えないが,モデルベースで表現できる世界はその時代の最先端技術よりかなり劣る。CPUで生成する画像,刺激はそこはかとなく現実感がない。

たとえば,双眼鏡で遠景を見て,一粒の砂を手に取り,それを顕微鏡観察すればどうなるか。その人が走査電子顕微鏡を使って観察するなら,対象物のモデルははどうするのか。透過型電子顕微鏡では,原子の格子像が見える。そのボケ具合をどのようにして表現するのだ。原子1個1個の挙動まで,初期値を与えて膨大な計算をするつもりか。このような場面では,CPUはかなり当てにならないだろう。

マトリクスはSFの世界で在るから,それはそれとしてエンターティメントの番組として受け止めればよいが,現実の世界ではそうも行かないであろう。

私の身近な例では,アナログ回路シミュレータ:SPICEのモデリングがある。

デバイスのモデルパラメータが現実と合っていなければ,その時点でその解析は無意味となる。

しかし,たとえば,トランジスタでありさえすれば,妥当な結果を得ることのできる回路も数多く存在する。

だが,ひとたびデバイスの性能限界に近い解析を行おうとするなら,SPICEのモデリングの内部情報を知らねばならない。トランジスタ1石の回路であっても,実回路に合わせてパラメータチューニングをしなければ現実に合わない場合もある。

測定方法も含めての理解なくしては,CAEの威力は発揮できないだろう。

たかがCAE,されどCAE,モデルが予測する現象は起こりうると考えるアナログエンジニアである。

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