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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2008年7月 1日 (火)

アナログ回路屋

開発設計者はほとんどの場合,これまでの設計とは異なる目標をもって設計を行う。

アナログ回路屋も同じである。

新しい設計を行えば,当然新しい課題に出会う。

新人にとっては,与えられる仕事は常に過去に経験のない仕事である。

新しい回路設計を行えば,少なくともひとつや二つは新しい課題に出会う。

その課題の本質を見抜く技量があれば,リスクを大きく低減できる。

新しい回路設計を行うとき,腕の立つ(年齢を問わない)エンジニアは,扱う量を実感するために,その量に関連して部品の制約や,熱的条件などを調べる。その後,既存の回路構成でいけるか,いけないか検討する。

目標が大きければ,最大の課題となる性能項目が出やすい回路構成を選択あるいは創出する。

そして,仮の部品選択を行い性能計算をさまざまな角度から行う。当然,回路定数一つ一つがそれなりの必然性を持ってくる。不安があれば,その項目の回路シミュレーションを行う。自分の作る回路の特徴と限界を把握する。

このようなプロセスがあれば,開発の後半で四苦八苦することは少ない,やり直しも少ない。

実はこのプロセス,新人でもベテランでも本質的に同じである。

知らないことは調べる。解析できるところは解析する。解析できない部分はシミュレータを用いて予測する。この姿勢があれば,入社2-3年の方とベテランとで質的にほぼ同じレベルの設計ができるはずである。

ただし,新人のほうは検討すべき本人にとって未知の部分が多いから,その分時間がかかるのはやむを得ない。

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