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2008年7月14日 (月)

データーの取り方

実世界ではデーターは再現するとは限らない。同じ条件でも時間の経過とともに変化することもある。

したがって,定数を期待する実験なら本来1個の測定で済む。しかし,アナログエンジニアは時間を置いて少なくとも2点のデーターをとる。その結果が測定精度以上に異なれば,複数個とる。データの再現性を把握するためである。

線形関係を期待するグラフは2点のデーターがあればよいが,ふつう3点以上のデーターをとる。線形関係からの外れ具合の大きさを確認するためである。通常エネルギーの小さい方から測定する。そして最高点でしばらく時間を待ち,逆順でも同じ測定を行う。測定値が過去の履歴をもつヒステリシスの有無を確認するためである。

少なくとも1個は冗長なデーターを取得し,より高次の系統的誤差を見逃さないためである。

電子回路では比較的再現性のある実験が多いが,それでも結構な頻度でこのようなことを行う必要がが生じる。

今はパソコンでのデーター処理,すなわちオフラインでのデータ処理が普通であるが,少なくとも数点は関数電卓を用いて測定しながら概算して,取得するデータ系列を考える。

間違いと思われるデータは2本線を引き,その上に再測定値を書き込む。

もちろん,測定日時,気温など(測定前後とも)を記入する。複数人で実験を行うときには,お互い復唱しながら実験を行う。

2度とできない実験や再現しない実験もあるので,このようなことが必要であろう。

このようなことは実験のイロハであるはずだが,多くの技術系新人で実践できない人が多い。大学での基礎実験でやっているはずの実験の基礎訓練は,いまはどうなっているのだろうか。

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