キルヒホッフの演習問題1
直流回路での,オームの法則とキルヒホッフの法則を用いる演習問題例。
直流回路では,電圧源の電流,抵抗に掛かる電圧と電流,定電流源の電圧が向きを含めて判明したとき,回路が解析できたと考える。
これらの値と向きを式で表すことがこの演習問題である。向きは各自で正の方向を決めさせる。
この問題は,向きを強く意識したオームの法則と,キルヒホッフの法則をきちんと理解していないと解けない筈である。
定電流源I1の位置が厳しいので,適度の計算量もある。
もちろん,定電圧源の電圧,抵抗の値,定電流源の電流は文字のまま与えられている前提である。
回路ループは2つであるが,このクラスの問題を文字式のまま解ききる訓練が今の高専・大学で行われているとはとても思えない状況である。大学で電気・電子を教えていらっしゃる方がこのような基本的問題を学生に試してみると得るところは必ずあると考えるアナログエンジニアである。
なお,定電流源I1が電圧源ならば,この問題は相当易しくなる。
技術のブラックボックス化が進行している今,このような基本的問題を確実に解ける訓練も必要ではないか。
『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な1票をよろしくお願いします。【押す】
« さちのアーチェリー | トップページ | 一次遅れ回路1 »
「電子回路」カテゴリの記事
- 電流増幅器(2012.04.18)
- 高電圧回路(2012.04.10)
- 金属箔抵抗(2012.04.07)
- SW電源(2012.04.06)
- アナログ回路の信頼性(2012.04.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント