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  • 単独著
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専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年9月 2日 (火)

一次遅れ回路1

一次遅れ回路のステップ過渡応答の計算は,電子回路の過渡応答を見積もるために最小限の計算である。

RC一次遅れ回路は,R経由でCを充電し,Cの端子電圧Voを計算することになる。

入力電圧をViとして,I=(Vi-Vo)/R=CdVo/dt

y=Vo-Viとおくと

dy/y=-dt/CR

ln|y|=-t/CR+C' C'は積分定数

従って

y=C1exp(-t/CR)

yを元に戻して

Vo=C1exp(-t/CR)+Vi

t=0 でVoは初期値VAと等しいので,この条件を上式に入れるとC1+Vi=VAとなるから

Vo=(VA-Vi)exp(-t/CR)+Vi となる。

高校で微積分をかろうじて学び,大学でほとんど基礎訓練を受けていない新人エンジニアには少なくともこの程度+αの説明が必要になる。先端技術を優先させて教えるあまり,多くの大学での電気・電子回路の基本がなおざりにされている。技術立国 日本は大丈夫なのか?

もちろん工学である以上,t=CRの値や,ステップ幅の0.1%に整定する時間など,主要な数値はきちんと演習しておく必要があると考えるアナログエンジニアである。

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