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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年9月18日 (木)

回路本の波形図

アナログエンジニアは回路各部の電流・電圧波形の元図作成にSPICEを用いている。

時には原理波形図の作成を行う。この際には,動作に支障のない限り極力寄生素子を削除して,説明に必要十分な綺麗な波形を見せる。原理説明の範囲で予測できる波形と理想波形を一致させるためだ。

時には,素子に必然的に寄生する素子の効果を見せるために,現実より少し強調した波形を見せる。

現実に自分が見た波形を再現することもある。その多くは過渡解析を使っている。

回路シミュレータ:SPICEで波形図を作成する理由は,いくつかあるが,そのひとつは,回路が動く条件を満たさないレベルの簡略しすぎた記述,説明を回避するためである。そして,波形細部の必然的特徴点を残した図を記載するためである。

DC解析を用いて,本物と区別がつかない半導体素子のデータシートまがいの特性図を作成することもある。

私の過去の著作は6冊あるが,SPICEを使わなかった本は1冊もない。

私はアナログ回路設計者になるための視点から,どのような2次的要素を適宜説明し,解析と設計を意識した記述を行ってきた。そのためのSPICE波形である。

アナログ回路において,波形の総ての特徴点に意味がある。それを表現するための手段である。

SPICEは間違っても良いから,回路構成と素子定数を決める技量を必要とする。そして間違った部分を修正するだけの情熱を必要とする。そこから,現実世界のアナログ回路と同様な世界が広がる。

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