配線パターンの抵抗
配線パターンの抵抗は意外にある。
0.1mm幅,長さ10cmの銅箔プリント基板では1Ω近くある。
2層基板,多層基板あるいは集積回路中のパターン,厚膜HICでも異なるので,自分の良く使う条件で配線抵抗の目安を計算して覚えておくことが,DC的な配線・レイアウト方針決定の重要な要素となっている。
最近のデジタル回路では,基板上での配線遅延も無視できないので,タイミングの厳しい複数配線の長さ,太さを揃えることも多い。近接した並行配線では配線間の容量も考慮する場合がある。
スルーホールやコネクタの抵抗も数10mΩ存在する。細い電線でmのオーダーで配線すれば,ケーブルの導線抵抗も無視できない。
低速・精密アナログ回路では,要所はCADに頼らずパターンの太さ,経路も手書きで指定するのがアナログエンジニアの常である。そして,自分のための回路図は,配線・レイアウトを意識した表現としている。
配線といえども,奥が広い。
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