照準器の修正
アーチェリーでは,ベアボウ部門を除いて照準器を使用できる。
基本は,着弾の中心に照準器の位置を合わせればよい。
これは,着弾中心が下にずれているなら照準器の位置を下に下げる。上にずれているなら照準器の位置を上げる。左右も着弾のずれ方向に照準器を移動させる。
照準器の移動距離lは,着弾誤差Δと競技距離Lと目と照準器の距離Sで決まる。
l=Δ・S/L である。
lは70cm前後であるので,7mの距離ではΔ=10cmなら照準器の位置は1cm変えなければならない。
Δ=10cm,競技距離70mなら照準器の位置移動は1mmである。
70mで10点中心に合わせるには,10点の半径が6.1cmなので,コンマ1mm台の調整になる。
アナログエンジニアの身体能力は,70mで10金を狙えるほど姿勢が安定していない。
照準の正確な調整には,それを支える射の安定性が前提となる。
工学においても,それぞれの技量に応じて見える世界が違ってくるような気がする。
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