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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2008年10月29日 (水)

電源回路教育

最近,しばしば電源回路の設計手法の教育をして欲しいという話がある。

しかし,簡単には引き受けられないのだ。電源回路は,オペアンプ回路,発振回路,トランジスタなど使う素子の種類が多い。ドロッパ式の電源を自作するとなると,IC化3端子レギュレータで扱えない電圧と電流領域の安定化電源を作ることになる。元のコンデンサ入力の平滑回路は非線形回路だ。

スイッチング電源なら,エネルギー収支や電流の増減から入出力関係が決まる。

どちらのタイプの電源も熱設計を含めたアナログ回路の総合技術に近い。電源専業メーカーが成り立つ由縁である。

電源は,多くのメーカーでは専業メーカーからの購入ユニットである。しかし,標準化された電源ユニットでは対応できない場合に自社で設計・製作することになる。

電源設計は地味な世界であるが部品の性能を熟知して設計しないと信頼性の高い電源を得ることはできない。初学者にとっては厳しい世界である。主トランジスタひとつ見ても,熱設計,安全動作領域ASO,ベースまたはゲートの駆動方法,過電流保護などの課題がある。

スイッチング電源だと,コントロールICを使うケースが多いので,個々の品種のSWレギュレータICの特性についても語らなければならない。各種規格への対応も必要である。

このような事情で,アナログ回路の基礎技術が不足している状態では,電源回路教育がまともな時間では成り立たないと考えるアナログエンジニアである。従って,急がば回れ,の考えでオペアンプ,トランジスタ・ダイオード教育を行ってから,電源回路教育に入りたいと考えることになる。

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