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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2008年12月18日 (木)

抵抗の精度

精密アナログ回路では,抵抗器の精度に依存して回路の精度が決まることが多い。

最小限必要な抵抗精度は,使用する抵抗群が理想的ではない前提での回路解析で数値的に求まる。解析結果に抵抗値の最悪の組み合わせが,回路システムの精度を決める。

多くの場合,抵抗比が問題になる。

センサシステムの精度は,少なくとも抵抗精度の2倍よりも一般に悪くなる。

多くのアセンブリメーカーでは,E12系列やE24系列の±1%で標準化している例が多い。抵抗の品種,許容電力などでその温度係数が異なる。

抵抗は温度依存性をもつので,対象とする温度環境や自己加熱の影響を受ける。抵抗を定格電力近くで使用するなら,自己加熱は100℃にも達する。

±0.1%で温度係数100ppm/℃なら,10℃で誤差は2倍となる。従って,温度係数が大きな品種の抵抗では高精度品はふつう市販されていない。使用上,意味が無いからである。

アナログ回路システムの性能のばらつきは,抵抗精度に対する検討抜きでは始まらないのである。

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