スイッチング波形図
トランスを用いた絶縁形DC-DCコンバータや非絶縁DC-DCコンバータでは,寄生インダクタンスや寄生容量などが付きまとう。
実測波形は原理説明図ではでてこない種々の波形特徴点が認められる。
アナログエンジニアは総ての波形特徴点に意味があると考えている。
また,原理説明から予想される理想の波形に近づける努力によって,種々のスイッチングシステムの改良がなされていると感じている。
私は,波形図を提示するとき,原理を説明したいのであれば現実より寄生素子を減らしたモデルの波形を提示する。寄生素子の効果を示す場合には,現実より寄生素子を若干増やした波形をシミュレータで生成する。
寄生素子のないトランスやダイオード,SW素子は存在していないのであるから,波形図が汚くなりすぎない程度に現実をうかがわせる波形を示すことが,モノつくりには重要と考えている。
それにしても,正弦波が正弦波らしくない波形図が記載された情報が如何に多いかと感じる。
技術書はポンチ絵で済む場合とすまない場合がある。
波形図のディテールは大切にしたいものだ。
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