カレントミラー回路
よく見かけるのは,
抵抗経由でダイオード接続したトランジスタQ1と,Q1のベースとエミッタにQ2のベース,エミッタをそれぞれ接続した形で,Q2のコレクタから電流を吸い込む。n個の定電流源を同時に作ることも可能である。
電流増幅率hFEが十分大きければ,Q1の電流とQ2のコレクタ電流がほぼ一致する。
Q1とQ2の特性は揃っていて,同一温度である必要がある。定電流性はアーリー効果で主に決まる。
基本的に集積回路の手法であるが,個別部品で組む回路でも,エミッタに抵抗を挿入すれば使用できる。
ダイオード接続したトランジスタを回路に挿入し,トランジスタのベース・エミッタ間電圧の温度依存性を補正するためにも使用する。
カレントミラー回路を用いた回路は,一般に広い温度範囲で良好に動作するので,決められた電流を流すを低電圧で流すことのできる電流源として,回路の低電圧化と動作電圧範囲の拡大に役立つ。
定電流回路をつくり,その回路形式を活用することも精密アナログ回路のキーポイントの一つとアナログエンジニアは考える。
『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】
« 抵抗の精度 | トップページ | 電圧制御可変抵抗 »
「電子回路」カテゴリの記事
- 電流増幅器(2012.04.18)
- 高電圧回路(2012.04.10)
- 金属箔抵抗(2012.04.07)
- SW電源(2012.04.06)
- アナログ回路の信頼性(2012.04.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント