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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2009年1月 8日 (木)

同相電圧

たとえば,センサ関連回路などでは,後段の回路の基準電位に対して数V異なる電位(同相電圧)の数mVの差信号を増幅する必要が生じる。

この場合,多用されるのが計測増幅器である。オペアンプを3個使用した計測増幅器では,差信号が大きく増幅され,同相電圧に対する利得は1である。初段の2個のアンプは同相電圧を仮の基準電位として増幅し,同相電圧分は3個目の加減算器で消去する。

3オペアンプ型計測増幅器は使用する抵抗精度を厳しく要求することなく,V台の同相電圧に埋もれた差信号を処理できる。ただし,扱える同相電圧は10V程度までである。

もっと大きい同相電圧の場合には,加減算器をベースにした精密集積回路を使用する方法もある。

信号源がブリッジ回路の場合には,ブリッジ電源をフローティングしてブリッジの中点電圧の片方を接地する手段もある。

同相電圧が大きい場合には,絶縁アンプを構築することもある。この場合,電源も絶縁しなければならないし,アナログ信号をトランスあるいは微小キャパシタを経由して送る必要がある。

高電圧の同相電圧の処理は回路規模とスペースが必要となる。微小電力しか扱わないからといって,絶縁を担保するには強電機器並の絶縁を行わなければならないからである。

同相電圧の処理は,対象とする電圧の大きさに依存してとり得る回路手段が異なってくる。

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