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2009年2月 4日 (水)

オペアンプの温度特性

直流増幅で注目しなければならないオペアンプの特性は,オフセット電圧の温度特性である。

オフセット電圧の温度係数はオフセットドリフトとも呼ばれ,その値と環境温度変化の積が期待できる扱える信号の下限となる。

低ドリフトオペアンプでは,±0.1μV/℃(典型値)程度である。多くはバイポーラ型である。

0.1μV/℃は,VBEの温度係数約2mV/℃の1万分の1以下であるので,初段の差動対に2万分の1℃の温度差が環境温度,内部回路の発熱の状態変化があっても実現できないあたいである。

コレクタ電流差を温度換算すると0.2%となるが,これもまた厳しい値である。初期の頃は抵抗負荷差動増幅器のコレクタ抵抗をトリミングしていたようである。

高精度オペアンプの出現により,複雑な変調・復調回路を用いないでも低mV増幅が可能になった。オフセットドリフトはゼロ点性の温度特性である。

オペアンプは外部回路で帰還をかけて使うので,利得に関与する抵抗,コンデンサの影響を受ける。これらもまた,温度依存性のある素子であり,環境温度の影響を受ける。

空調環境下でない限り,アナログ回路は動いて当たり前,温度依存性を目標以下に抑制すべく部品の温度係数を選ぶ。これが,実務でのオペアンプ回路の1側面である。

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