オペアンプの電源
オペアンプの電源変動の影響は電源変動の周波数の関数で,電源除去比(PSRあるいはPSRR)と呼ばれている。
大雑把に述べると,オペアンプの帯域上限辺りで,入力換算で電源ノイズ周波数の1/2程度の影響を受ける。
オペアンプの品種により異なるので,電源除去比の周波数特性はふつうデータシートに記載されている。
GND電位が高周波でふらつくと,オペアンプの+電源とー電源がふらついた形となる。
オペアンプの電源は静かでなければならない。高精度増幅や微小電圧・電流増幅においては,その電源品質にアナログエンジニアはとても神経を払う。電源がDC-DCコンバータだと,1桁ノイズレベルが異なることも珍しくはない。
やむを得ずDC-DCコンバータを使うときには,その後段に3端子レギュレータを用い,2重に安定化することもある。
電源ノイズはアナログオシロのAC結合を用いて定量化できる。
最高の性能を目指す時には,商用トランス+ドロッパ式による電源を用いることもある。
オペアンプの電源はアナログ信号処理の品質を大きく左右する。
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