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  • 単独著
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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2009年3月11日 (水)

回路屋の育ち方1

アナログエンジニアは若い頃,一度だけ業種の異なる業界への転職をしている。

転職を決意したときにトランジスタについて,7冊シリーズの洋書の翻訳本で半年かけて勉強した。米国の大学,産業界から構成される半導体電子工学教育委員会編(SEEC)の訳書で訳者は当時(1969)の半導体電子工学の産学からのそうそうたるメンバー達である。全部あわせるとかなりの量(約1400p)であった。

大学学部の3-4年生や産業界での企業内教育の教材を対象としている。

第1巻:半導体物理

第2巻:トランジスタの物理と回路モデル

第3巻:基礎トランジスタ回路

第4巻:トランジスタの特性と性能限界

第5巻:多段トランジスタ回路

第6巻:トランジスタ論理回路

第7巻:トランジスタ回路ハンドブック

各巻の表題を示したのは,トランジスタをブラックボックスとして扱わずに基礎を学ぶためにはこのくらいの分量になるということだ。丁寧だが厳しい本であった。

プログラムされた教材。優れた教材を作る原著者達が評価される英語圏の風土のような気がする。

私は学部で電子回路の教育を多分4単位受けていたが,わからないところが多かった。

SEECの本をそれなりに読み,大学で習った教科書と異なる世界を見た気がした。トランジスタの扱い方,説明の仕方がかなり異なる。当時,十分理解できたとは言えないが,それでも後々,幾度も開いた本である。その後のアナログ回路への取り組み方に,大きな影響を与えてくれた本である。

この本と,大学時代に下宿で経験したドロッパ式安定化電源設計,作成とシュミットトリガ回路がアナログ回路屋としての私の出発点である。電源としての性能を欲張ったので,色々な問題点も抱えた安定化電源であった。

工学は実践を前提に学ぶものであると今でも思っている。軽薄なシステム論,上滑りの網羅的教育は本当に教育になっているのであろうか?

もちろん,応用物理工学科の中で学んださまざまな教科は後に生きてきた。

ひとつの工学分野のアプローチの仕方をマスターすれば,異なる分野にも入っていける。同時に異分野にも同じレベルでその時点で自己の持つ感性を総動員して取り組める姿勢が必要だとも考えている。

若い時代に自分のピークトップの分野をできるだけ高めるアナログエンジニア流のやり方である。

森の中にいても,高みに立つことができれば自然に全体を見渡すことができる。幅は時が解決してくれる,と思う。

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「工学」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。またまた投稿します。

(1)一昔は、サーミスターや白金センサーをよくつかっていました。
(2)その後、2000年前後はリニア出力の半導体センサー。
(3)今では、SPI通信またはSMバス出力の半導体センサーが主流になりつつあります。

アナログ出力だと、オペアンプ→A/Dコンバータとデジタル出力させて使っていました。今や、マイコン制御で(3)を使い大幅なコストダウン。今後は、ソフトで制御する部分が増え、アナログ技術者として、少し寂しい気持ちでいっぱいというところでしょうか?

おとん@さま おはようございます。

(2),(3)は,「半導体温度センサ」温度センサで,旧来の感温部がアナログ回路と一体になり,さらにデジタル通信機能まで備えた形態でしょう。
半導体感温部からデジタル信号処理までICでやっているので,-60から+100℃くらいまでは,対応できそうですね。
もっと測定温度が広ければ,あるいは悪環境では(2)の手法を室温補正に用いた熱電対が使われています。
デジタル技術者から見れば(3)全体がセンサに見えるのでしょうね。
軽用途からだんだんと測定原理がブラックボックス化しています。同時にアナログ信号処理の部分も含めて半導体メーカーの手の内。
半導体プロセスで対応できないときには,いきなりアナログ回路技術と基本センサによる測定になりますね。厳しい条件での測定の時だけが一般のアナログ技術者の出番。これでは若いアナログエンジニアは育ちにくい感があります。時代の流れでしょう。

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