フォト
無料ブログはココログ

このブログについて

  • 著作権の扱い方
    著作権はコメントを含めて投稿者に帰属します。投稿者本人が著作権をもち、責任も持つという意味です。 リンクはご自由にして構いません。 原則公開です。 批判も含めてコメントは公開いたしますが、営利目的などの記事は、管理者権限で削除することがあります。コメントは管理者の承認後、反映されます。 ただし、TBは現在許可していません。

著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

Twitter

新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

« 目覚まし時計の分解 | トップページ | 特殊な環境での圧力計 »

2009年3月31日 (火)

パソコンの発煙発火事故

我が家のミニタワーPCが発火する瞬間に遭遇した。

オレンジ色の火がPCの背面からほぼ水平に少なくとも数cm伸びた。この光ですぐ気がついて、コンセントを引き抜いた。強い光だった。その後、かなりの異臭、若干の煙が残った。今まで人生のうちで、このような事故を見たのは初めてである。無人だったら火災に発展していた可能性は十分にある。元電源15Aのブレーカーはトリップしなかった。

使用年数に関係なく、家電品、OA機器ではあってはならない事故・故障モードである。某有名メーカーの品とだけ言っておこう。このような発煙・発火が複数件あればリコールに繋がりえる重大な故障だろう。

気持ちが落ち着いてから、外観を見る。そして筐体のカバーを開く。背面電源部のインレットの右側に煤の痕跡。メッシュ金属部から見える範囲には焼損部品があるようだ。

アナログエンジニアが、現品の独特の臭いと煤の位置から考えると、SW電源の一次側の基板焼損あるいはコンデンサ破損の可能性が高そうだ。消火を確認し現状を保存。メーカーのサポート窓口が開く時間を待つ。

サポート窓口に入るには複雑な手続きと待ち時間が長い。一人目の対応者はまともに対応してくれない。買い替えを進めるだけ。

急遽有料のサポート手続きを行って再度アクセス。今度は女性のペレー多が出た。事故状況を話すと、すぐ謝りの言葉(お怪我ありませんでしたか、被害はありませんでしたかなど)、そして、すぐメーカーとしての対応を話してくれた。

一人目の人から再度TELを入れさせると言ったが、電話は来ない。再再度、、サポートセンタにアクセス。今度は一人目の担当者にすぐ繋がる。またもや自分の都合だけを言う。強い口調で押し問答。修理予定を確認させた。ことの重大性をわかっていない。(ふざけるな!)

この間約4時間を要した。疲労感はあまりない。

しかし、2人目の女性オペレータの対応は的をえて見事でった。逆に言えば、このような事故への対応がオペレータレベルでできると言う事は、その会社で同様な事故が存在した可能性は否定できない。

信頼性とサービスが悪ければ、製造業は生き残れない時代、それが現在である。

『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】 

修理状況しだいでは、各種ソフトの再インストールやバックアップデータの新旧判別しながらの転送作業が必要になるだろうな。

« 目覚まし時計の分解 | トップページ | 特殊な環境での圧力計 »

工学」カテゴリの記事

コメント

「某有名メーカー」←気になります・・・ お怪我がなかったようで何よりです。メーカーはことの重大さをわかっていないようですね・・・

ノートパソコンではバッテリの高温化で発火することが多いのは知っていましたが、ミニタワー形で発火するとは驚きです。無事でなにより・・

設計に起因するものであれば、
メーカは経済産業省に報告する義務があるのに、
メーカの対応は、まったく誠意ないですね。
何を考えているんでしょうね。

1次側が発火。。。。
基板上1次側のむき出しラインにあった埃が発火したとか。。。
もしくは、コンデンサーのリップル電流ストレス比に余裕がなくなったか、85℃品もつかったとか。。。
といった理由で寿命が短くなったのかもしれませんね。

yoshiさま
メーカー名を伏せたのは、脅迫的行為とみなされる可能性があるためです。
自分が在室のときの事故で即応できましたが、無人運転中だったら火災になっていたかもしれません。(怖い)

くろかめ様
 リチウム電池搭載品は怖いですね。まだ、ニッケル水素電池の方が安全性が高いのでしょうね。

おとん@さま
 良くご存知ですね。同感です。ただし現物は返送し、事故品は戻らない約款のメーカなので、適当な回答しか戻らない可能性があります。
フェノール基板の焼ける臭いか、煤の付着状況と位置から見ると、設計不良を起こしやすい箇所の電解デンデンサらしき臭いです。
 発火の炎は、椅子からは見えない位置なのでブログの表現よりは、長い炎が水平方向に伸びたか、ガラスで反射した光だったかもしれません。
現品には本体の筐体を開けた状態で、インレットのすぐそばに焦げた部品らしきものが、電源部のパンチ穴から確認できました。情報ありがとうございました。
 

\(;゚∇゚)/僕のパソコンはノートパソコンだけど、見ていない時に発火したら怖い、、、

この記事へのコメントは終了しました。

« 目覚まし時計の分解 | トップページ | 特殊な環境での圧力計 »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

現在のランキング