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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2009年3月 4日 (水)

トリマ可変抵抗

トリマ可変抵抗はアナログ回路の利得やゼロ点の調整に用いられる。

多くのトリマの温度係数は同時に使われる抵抗群より大きい。しかも荒い飛び飛びの数値1,2,5,10程度しかない。

トリマ部の温度係数の影響の低減策のひとつは,トリマの1-3番端子間にトリマの全抵抗より1桁程度以上低い固定の並列抵抗を使用することである。これにより,見かけ上の全抵抗値と調整回路部の温度影響を低減できる。

この手段をアナログエンジニアはよく使用する。

全抵抗を調整できるとともに,回路の環境温度変化の影響を低減できるためである。

トリマを使うと回路の校正作業を伴うので,調整作業が必要になりコストへの影響を無視できない。調整作業の効率を上げるためには,設計値がトリマ抵抗の可動範囲の中心付近になることと,調整範囲が必要十分であることが好ましい。

複数のトリマを使う場合には,調整作業が反復作業とならないよう,できるだけトリマ抵抗の調整に伴う相互干渉を回避できる場所で手順を決めておく必要がある。

トリマ抵抗は回路の校正結果を記憶する一種のアナログメモリである。しかも,不揮発性である。

トリマ抵抗/可変抵抗を効率よく使いこなすには,回路のばらつきや入力信号の性質とバラツキを定量的に把握しておく必要があり,回路設計者の腕の見せ所のひとつである。

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