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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2009年3月27日 (金)

スイッチングコンバータ余禄

スイッチング電源関連の本には,動作に必須の部品が省略されていることや明らかに間違った記述がある場合がある。これでは,一生懸命読解しようとしてもその努力は報われない。

動作に必要な部品の表示が記載されていないためである。

初心者向けの本は,ある程度のSW電源を扱えるようになったアナログエンジニアから見ると,理解しがたい部分が多い。かえって,難しいのだ。

また,ハンドブック形式の本は分担執筆し,監修者はその内容をチェックしていない場合もあるので全体的に記述の統一が取れていない場合がある。たとえば,某ハンドブックの14pには,2つの1次コイルをもつプッシュプル型コンバータの回路・方式の中で「トランスが・・・・問題点があり,殆ど用いられない場合がある」との記述があるが,きちんと設計するなら非常に良好な性能を発揮する。ただし,注意深くタイミング設計しないと破局的動作不良となる。

私が持っているSW電源関連の本で早い時代の本はN社のS氏の物で1979年初版である。恐らく日本でのSW電源に関する本の中では最も時代の早いものであろう。副題は-どうすれば設計できるか-である。

SW電源は,NASAが人工衛星の電源システムに利用した歴史がある。

地方では専門書を扱う本屋さんの閉鎖が相次ぎ,今では東京に行くかインターネット購買するしかない。本を手に取り内容を確認して買うことが出来ないので当たり外れが頻繁に起こる。悲しいことである。

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電子回路」カテゴリの記事

コメント

おつかれさまです。

SPICEは、たまに仕事で使うことがあります。
もっぱら、フィルター設計時の周波数の確認、
過度応答程度にしか使っていません。

先日LT社のセールスエンジニアと、LTSPICEの使う用途について相談しました。
結論から言えば、IC周辺の抵抗、コンデンサ、コイルの部品ばらつきや温度特性を解析は苦手らしいとのこと。まだMICRO-CAPの方が、使い勝手がいいかなと感じました。

いくつかの半導体メーカは、シミュレーションソフトを準備されていますが、基本特性を確認する程度でしか使えないという感じでしょうか?

おつかれさまです。

さきほど、SPICEマクロモデルで投稿したつもりでした。間違って、スイッチングコンバータ余禄にコメントしてしまいまいました。申し訳ありませんでした。

スイッチングコンバータ余禄についてのコメントですが、本当にコイルやFETを何をつかってよいのか、わからないものがあります。設計に慣れているエンジニアには、それほど苦労せずに部品選択できると思います。たまに設計する人(私)にとって、かなり神経を使って部品選定します。

数年前、L社のSWコンバータでローサイドFETの発熱計算せずに、Qgを大きいものを採用してしまい、
発熱するトラブルがありました。それ以来、部品選定には慎重になりました。ちなみに、メーカが推奨しているFETは、日本では入手困難なものが多いのが現状。先日、T社のエンジニアが、国内調達可能な部品も推奨していきたいと言っていましたね。

できれば、今後はSW電源の設計に時間を費やさずに、本業の部分設計に専念する時間に費やしたいところです。

おとん@さま
ICのマクロモデルは収束安定性が良いとは限りません。オペアンプなどは割りと良く出来ています。
SPICEの能動素子には,温度特性パラメータ入っていませんので,自分で素子パラメータを変えるしか無いようです。
受動素子のばらつきは,手動で変動範囲を一個一個かえる手段が安全でしょう。そのためには実際のばらつきを把握しておく必要があります。
Qgの概念のある方は少ないですね。メーカーによってはQgのデータを公表していないケースもありです。駆動段の能力によりQgが大きいとSW時間が長くなり,FET,駆動ICが発熱することもあります。

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