2つの発振回路の干渉
←鉢植えのオランダカクタスの花。全部の花芽が花になるとは限らない。
アナログ回路を学んだ人がアナログ回路分野で成功するとは限らない。アナログ屋は花を咲かして,初めてプロとなる。
2つの発振回路は干渉することがある。
とくに,正弦波発振回路と方形波発振回路が存在するときには要注意。
正弦波発振回路に周期性のノイズが入ると,その振幅が変動する場合がある。
方形波発振回路が磁気マルチバイブレータの場合,基本波とその高調波があり,しかも電圧に依存して変化するので,センサシステムの非線形な電圧依存性,安定性や温度影響にも関係してくる。
アナログエンジニアはこの問題に2度か3度遭遇している。ノイズの嫌らしい問題も絡む課題である。
この干渉は,正弦波と方形波の周波数関係が簡単な比になればなるほど強く生じる。その大きさは周波数比が1のときに最大であり,ある関係式に従って干渉の強度が変化する。
ウィンーブリッジ方式などの正弦波発振回路は,パルス性の周期的ノイズに強くない。それ故に周期パルス性のノイズを出すSW電源などは精密アナログ回路の大敵のひとつである。賢明な読者は解決方法に気付かれているかもしれない。
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ここのところ,回路ネタをあまり出していないなー と思い今日のエントリー。
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