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2009年6月19日 (金)

クリノメーター

_2890 写真は地質調査で用いるclinometer である。

この道具の存在と機能を知ったのは,ある地質学者のブログから。

「金属クリノメーター松尾式」

アナログエンジニアと地質学は殆ど関係ないが,いくつかの目的で購入した。高価なものではないが,丁寧な製品。しかし,説明書は全くなし。自力で機能チェック。先生にお尋ねすることも無いだろう。我流での使い方である。

目的その①

裏面についている振り子式傾斜計を用いて,車の加減速時の加速度を測る。簡単なベクトル計算で±1.2G位まで測定できる。ちょうど良い測定レンジである。少し後ろに傾けて使用すると適当なダンピングが得られ,表面のボタンをタイミングよく押すと,最大の加減速加速度を求めることができる。

目的その②

我家の南面の偏角の測定。部屋の南北の基準線に沿わせて,磁針のロック機構を適宜使用して測定。ロック機構を使用しないと,オイルダンパーがないので,減衰係数が非常に低く,振幅の最小と最大の1/2を計算しなければならない。確かにEとWが逆向きのほうが読み取りやすい。 測定結果は南西に38度南面がずれている。

目的その③ アーチェリー仲間の矢の速度を射出角度と競技距離から簡易測定する。

空気抵抗を考えなければ,高校物理と数学の範囲内で矢の速度が求まる。

目的その④

射場の水平度の測定。付属のピープサイトと十字線を用いて的を照準し,振り子式傾斜計で測定する。

目的その⑤

天体望遠鏡の赤道儀の据付。北極星が極軸望遠鏡で見えない場所で赤道儀の方位と角度の設定に便利そう。

目的その⑥

フィールドアーチェリーでの射ち下ろし,射ち上げ角と照準位置の水平時からのずれの定量化。もちろん,全日本アーチェリー連盟競技規則では禁止されているが,同じ会場で開かれる場合が多いので,練習時に各コース(ポスト)の補正量を暗記しておけば問題ない。

佐倉FACの名物24番お立ち台からの射ち下ろし,一体何度あるだろうか。体感では-45度程度だが,実測はどうなるか。

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コメント

もうゲットなさったのですね,クリノメーター!そんなにいろいろと使い道があろうとは.アナログ機器の大切さ(使いようで何でもできる,という)を教えてくれる機器のひとつかもしれませんね.射場の測量もできちゃう.

しかし・・・確かに説明書一切ありませんね・・・今まで考えたことありませんでした.

inuiさま おはようございます。

アナログ機器,私は大好きです。自分でチェックできることが多く,大きな間違いが生じにくいのです。構造簡単な割に手になじむので,使い方を一度覚えれば,忘れない,応用が効くと思っています。

水準器,振り子傾斜計,方位磁石,端面に平行な照準器,各種ロック機構があるのが用途を豊富にしていると思います。さすが,プロ用の道具ですね。

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