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  • 単独著
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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2009年7月28日 (火)

回路屋の育ち方10

004 ←庭の西側に咲いている透かしユリ似た西洋栽培種。

アナログエンジニアは、開発・設計を行う時、企業と個人の関係を強く意識する。

若い頃の私は、主に競合企業ではなく、競合企業に属する個人を強く意識した。

当時の自分はセンサエレクトロニクス担当、そして競合相手先のライバル(特許でお互いに知っている)との知恵比べの側面が強かったためである。MEMS技術はセンサだけで決まるものではない。センサ回路屋の腕比べ、知恵比べでもある。工業用圧力センサ用MEMSは早い時期(1980前後)に実用化された。

広くはない業界だけに、特許情報を介して、相手が見える。センシング方式は主なものが3つ。ピエゾ抵抗式シリコンダイアグラム方式、容量式シリコンダイアフラム方式そして張力検出共鳴線式シリコンダイアフラム方式。

この業界では当時クロスライセンスはほとんど行われなかったので、お互い相手の特許を回避しながらの開発である。当時もMEMS開発は、グループの総力戦であ。そしてキーマンはそう多くはない。特許情報からお互いの発想を知る個人と個人の知恵比べとなる。

その足跡は、その分野の特許の履歴に残っている。

回路に関しては、もっと普遍性が高く、米国企業も含まれていた。

企業対企業の知られざるプロジェクトX同士の戦いでもあった。そして、後年、複数の相手企業のその名を知る本人とも出会っている。お互いどこまで知っているかは分かっているので、結構、技術的に深い会話も出た。Y社のOさん、T社のSさん・、Y社のIさん・・・・。

若い時代に、このようなしのぎを削る開発に参画でき、そして分野を同じくする他社の方の考え方に触れることが出来たのは貴重な体験であった。

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