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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2009年8月19日 (水)

無安定マルチの周期

012 ←小さな蛙。山椒の枝に乗っている。実は、この山椒の葉で、たぶん、ナミアゲハだと思うがその幼虫を飼っている。一

昨日、臭く水っぽいフンをした後、葉の下で緑色の蛹っぽい形に変わった。順調にいけば、あと10日ほどでアゲハへの変身が見られるかもしれない。

2石無安定マルチバイブレータの周期Tの計算式として、T=2×ln(CR) をよく見かける。

この計算式は、一次遅れ回路を初期値-Vccから+Vccの電源で0Vまで充電する時間なのだ。ln2=0.69だが、多くの場合、有効数字2桁の設計式にはならない。

無安定マルチバイブレータで、BーE間にほぼ-Vccの逆電圧がかかる。ところが、最近の多くのトランジスタのB-E接合の降伏電圧が7V程度の物が多いので、電源電圧は5Vがふつうの選択枝となる。

この条件では、C-E間が0V-5V振幅は成立するとしても、転流する電圧VBEは0.6-0.7V程度である。従って、初期値はVcc-VBE≒-4.3V、これをVccで充電してVBEになったところで半周期となる。これをきちんと計算すると、10%近く計算値が長くなる。

それに、ベース抵抗RBとコレクタ抵抗RCの比は10-20倍程度なので、コレクタ電圧はRCと容量の積で充電されるので、充電電圧はステップ電圧ではない。この影響もある。

たかが無安定マルチバイブレータだが、その主要所元である発振周期すらも、一般的な公式丸暗記では十分な精度が出ないこともある。

アナログエンジニアは公式の丸暗記は基本的にやらない。公式を導く過程に、影響を及ぼす因子が隠されている。

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昨日のアーチェリー:90m=211、70m=256、50m=269、30m=301、各36射、Σ=1037点 なんとか1000点越え。

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