フォト
無料ブログはココログ

このブログについて

  • 著作権の扱い方
    著作権はコメントを含めて投稿者に帰属します。投稿者本人が著作権をもち、責任も持つという意味です。 リンクはご自由にして構いません。 原則公開です。 批判も含めてコメントは公開いたしますが、営利目的などの記事は、管理者権限で削除することがあります。コメントは管理者の承認後、反映されます。 ただし、TBは現在許可していません。

著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

Twitter

新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

« 4入力加減算器 | トップページ | お客様撃退室 »

2009年8月 6日 (木)

一片の粘着テープ

008←淡いピンクのユリに似た花。葉は春に出て今は無くなっている。西洋の栽培種だが名前は判らない。

アナログエンジニアは、有機化学に関しては基礎を大学で学んだ程度しか知らない。

しかし、長さ5cmほどの一片のプラスティックのテープの現品から、テープ会社と型番を特定し、そのテープ一巻を入手する程度のことはできる。

まず、テープの幅を小型ノギスで測る。厚みをマイクロメータで測る。

次に粘着性を把握。今回のものは、感圧粘着剤が塗布されている。

次に、肌触りを指で確かめる。非常に滑らかだからフッ素樹脂系らしい。色合いは茶色味を帯びている。引っ張ってみると幅方向に収縮しながら伸び、かつ白濁する。異方性延伸が行われている。

最後にライターで燃やし、においと燃え方、残滓を見る。

テープと言えばN電工。そこの窓口に電話して「こんな特殊テープ、御社で作っていませんか?」。技術担当に電話を回してくれる。

それで、先ほど確認したテープの情報を伝えると、候補をいくつか上げてくれる。サンプルを送ってくれた。

最終結果は、N電工製 ニトフロン粘着テープ、耐炎性のNo.903UL。昼間の休憩時間を使っての調査。1週間ちょうどで製品を入手できた。

現品は、高電圧絶縁用テープらしいが、私の用途は、アーチェリーの矢筈を番える部分:ノッキングポイントのテーピング。滑らかで、感圧接着なので効率よくノッキングポイントを作成でき、かつ必要なら簡単に取り外すことが出来る。

一番の難関は、取り扱い商社からの発注。個人対象の会社ではなかったが、営業所長の一声で購入できた。

さすがトップメーカだけのことはある。個人客といえども親切に対応してくれる。私はN電工のこの製品群を一生忘れることはないだろう。これが、トップメーカーの見事な対応能力である。それに比べ、先のエントリーで述べたXX自動車のフロントサイドビューカメラの性能不足への対応はあまりにも悪い。

『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】

« 4入力加減算器 | トップページ | お客様撃退室 »

工学」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

現在のランキング