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2009年9月29日 (火)

センサエレクトロニクス

022←うめもどきの実。秋が深まれば、熟した実を食べに小鳥がやってくることもある。

いまどき、センサと言えば電気量を出力するものが普通であるが、1970年初頭には空気圧で伝送する工業用計測器、制御機器がまだプラント計装の主流であった。

電気信号を出力する原初的センサは、センサの信号処理を行うエレクトロニクスと組み合わせてセンサシステムとして完結するものとアナログエンジニアは考えている。

それで、センサエレクトロニクス。

被計測量を電気信号に変換する部分だけではなく、電子回路による信号処理/増幅なしにセンサとして完結しないケースの方が多いだろう。センサ本体とアナログ電子回路を組み合わせて初めてセンサ特性を定義できる場合も多いのである。

センサの信号が微弱な場合、精密アナログ回路を介してのみその信号を定量化できるケースも少なくない。電子計測器を接続すると特性が変化するセンサや、計測するための配線からノイズが混入し測れない場合には(センサ+回路)が一体ものなのである。

多くの電気信号を出力するセンサは電気エネルギーを与えて初めて被計測量に対応する信号を出力してくれる。センサを活性化させる励起回路もまたセンサシステムの一部となる。回路を含めて考えないと、全体特性を予測できない。

センサエレクトロニクス技術はセンサ本体のの最適化の指標にも大きく関与するが、そのことをセンサ開発チームリーダーが十分認識していない場合も少なからずある。関連学会などの論文でも電子回路/信号処理部分の詳細が割愛されることも多い。

しかし、電子回路を含めてセンサエレクトロニクスの概念で対処しなければ、センサの能力を正確に把握することは困難であろう。

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