VBE差の温度係数
←我が家の猫の肉球。棚の上に寝そべっているところを、はみ出した足を下からパチリ。
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バイポーラトランジスタトランジスタの基本式は
I1=Is・exp(VBE1/VT)・・・・・・・・・・(1)
Isは飽和電流、VTは熱電圧=kT/q、k:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:素電荷
I2=Is・exp(VBE2/VT)・・・・・・・・・・・・・・(2)
式(1)、(2)を両辺割って対数をとると
ΔVBE12=VBE1-VBE2=VT・ln(I1/I2)・・・・・・・(3)
VBE差の温度変化はVTすなわち絶対温度に比例するので、常温では1/300=3300ppm/℃となる。+の温度係数である。
VBEはおもに電流密度に比例するので、トランジスタペアなら使用電流の比の増大とともに温度係数は大きくなる。
この理由でバイポーラトランジスタ入力オペアンプの直流特性がおもに初段差動対で決まっている場合には、オフセット電圧とその温度係数には1/300℃の相関がある。
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