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2009年11月 5日 (木)

東京でのアーチェリー事故

昨日、東京でアーチェリーの矢が同級生に刺さる事故が報道された。

生徒Aが矢取りに行く途中、他の一人BがAに向けて矢を番え誤射したらしい。

アーチェリーの基本マナーは、「射線の前方には立たない。前方に人がいるなら弓を下す」である。

アーチェリーは武器由来のスポーツであり、矢の威力は競技用の弓ならその威力は拳銃にも匹敵する。

この事故にはいくつかの問題がある。

まず、生徒Aが生徒Bに矢が残っている間に矢取りに前方に出たことである。普通は全員が6射し終わるまで、射線の後方で待機する。

生徒Bは複数の安全マナー違反を行っている。人が前方にいるときに矢を番えて引いたことだ。しかも、人の方に向けて引いている。

通常、アーチェリーでは素引き(矢を番えないで引く)場合であっても、人の方に向けて引かない約束だ。ゴム引きであっても人の方角に向けて引くことはない。

全日本アーチェリー連盟に所属している高校生とのことであるが、このマナーは知っているはず。高校のアーチェリー部所属の2人だそうだが、あまりにも不安全行為である。

矢が最も安価なカーボンファイバー製だとのことなので、初心者か、射場の道具を借用してのプレーであったのだろう。

アーチェリーは人力で引くので暴発の危険性は少ない。

この事件により、きちんとした施設できちんとしたルール・マナーで楽しんでいる一般アーチャー・競技者への影響を懸念する。

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アーチェリー」カテゴリの記事

コメント

若者と接する立場の者です。
今回の事件に限らずルールの遵守が出来なくなっているのを実感します。
子は親(に限らず子らが目にする大人)の鑑と考えれば、我々が"例外"として行なっている所業を見ての事かも知れません。

普段、横浜の射場でアーチェリーを楽しんでいます。今回の事故は本当にショックです。
火曜日の祝日に高校生たちと射場で練習していましたが、彼らに何回も注意したのが、「矢取りから全員が戻るまで、射線に立つな」「人に向けて素引きするな」です。その矢先の事故です。
私は彼らの親父の世代です。口うるさいオヤジといわれようが注意を続けていますが、なかなか彼らの心に届かないのが悲しいです。その場に先生がいるのにもかかわらず・・・先生も注意しない・・・
とにかく口うるさいオヤジとして、マナー改善の先兵となろうと、今朝仲間とメールで誓い合いました。
「安全に例外はない」「”絶対”は絶対ない」を心に刻む必要がありますね。
とにかく、重体の生徒が回復してくれるのを祈るばかりです。

黒ひげアーチャーさん 名無し様
アーチェリーに限らず、最近は道具を使うことが下手な若者が多いと感じています。
刃物を使った工作の経験も乏しいでしょう。デジタルゲーム全盛の時代、基本となる実体験が少なすぎるように思います。
年配者が口うるさく繰り返し指導するしかないのでしょうね。

デジタルとリアルを混同しているかはさておき(TVのキャラクターが刃物を扱うのと自分が刃物を扱うのでは全く違うと言う事を彼らも分かっているでしょうし)休日等を利用して日用大工や道具を使った加工すると言う事が出来にくいというのもありますね。
実際やってみたいと思っていても誰も教えてはくれないし、身近にいる父親も毎日仕事だし、先生方も忙しいでしょうし、触れる機会は中々無さそうです。

件の事故ですが、これはもう心構えの問題かなとも思います。
どんなに他人が口うるさく言っても、気をつけるか気をつけないかは本人にしかできませんし、それを踏まえたうえでやらせる、やらせないと言った大人の方々の判断が必要かと。
どうしてもやらせなければいけない場合は本当に口うるさく言うしかないんでしょうけれどね……。

減が切れた様
もうずいぶん年数が経過していますが、労働安全の専門家から、金づちを使えない若者にどうやって危険予知を教えるのか、悩むとの話を聞いたことがあります。親が、大人が意識的に子供に道具、刃物の使い方と教えない限り使いこなせないでしょう。おそらく刃物を研ぐ経験を持つ若者は少数派です。そして先生もきちんと道具の扱い方を教えず、結果を追い求める風潮に懸念を持っています。計測器もそうですが、道具は便利な分だけ危険が潜在することが当たり前だとの感覚が本当に希薄になっています。せめて、クラブアーチェリーでは、口うるさいおやじ的に安全に注意していきたいと思います。

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