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2009年11月18日 (水)

抵抗の電圧定格

電力定格だけではなく、抵抗にも電圧定格がある。

最近は小型のチップ抵抗が増え、電圧定格が数10Vの部品も多くなった。デジタル部では電圧定格が制約になることはほとんどないが、電源系を含むアナログ回路、とくに高電圧を扱う回路では、電圧定格がネックになって部品サイズを決めることもある。

電圧定格を超えると、抵抗の信頼性は保障されない。抵抗パターンの閃絡もあり得るし、部分放電による抵抗値の変化もあり得る。

高電圧抵抗は細長く大きい。実装時のプリント基板の絶縁距離を確保するためにも大きくなければならない。

抵抗の電圧定格は、最大の電源電圧より低くて構わないが、他の抵抗による分圧効果も考えると同時に1故障時の過渡電圧にも耐えるような設計が望ましい。相対的に大きな基板面積を占めるので、むやみに余裕を見ることも現実的ではない。もちろん高電圧と高速性は相反する項目である。

使用する抵抗値が決まったら、まず、電力低格をチェックする。電源電圧・電流が決まっているので、中間の抵抗のみを真面目に計算する。もちろん、抵抗の電力定格はディレーティングして用いる。

故障しない部品はない。悲惨な重大故障や連鎖故障を回避するためにも、コストの問題もあるがせめて1故障では連鎖故障にならないようにしたいものである。抵抗の電圧定格違反は見落とされがちな項目であるが、進行性の故障に発展する可能性がある。

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