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2010年1月13日 (水)

白金抵抗

白金抵抗は測温抵抗体と知られるPt100があるように、比較的温度に対し線形な抵抗値増加を示す。温度係数は0℃を基準として約+4000ppm/℃であり、絶対温度の逆数より絶対値が大きい。

白金は容易に高純度品が得られるので、材料でほぼ温度係数が決まる。

用途は、精密な温度測定用素子として有名で、0℃で100Ωの物が得られ、抵抗体を交換しても測定精度が落ちにくい(互換性)高精度抵抗が得られる。

高温でも安定なので、極細線を用い、熱線として利用し、風速計、ピラニ真空計、流速計などにも使われる。

細線化しても、高抵抗値を得ることは難しいので、白金抵抗体の使用に際してはリード線の影響に十分注意を払う必要がある。

電子回路用では線形温度補償用として、薄膜の固定抵抗が市販されており対数増幅器などの感度の温度補償に重用される。この場合、感度決定素子群の抵抗値を調整して、入手できる白金抵抗値に合わせる。

温度係数が高いので、自己加熱による温度影響にも注意する。大抵の場合、自己加熱による温度上昇のデータが入手できる。

白金は水素を吸収しやすいので、還元性雰囲気には注意する。

ほぼ線形な大きな温度を持つ安定な抵抗体として、センサ用だけではなく電子回路部品としても白金抵抗は貴重である。

アナログエンジニアは測温抵抗体の回路から、この抵抗になじんだ。

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