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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年1月12日 (火)

バリスタ

酸化亜鉛系バリスタはサージ吸収素子として電子回路でも使用することがある。大型の物は電力機器の避雷装置として用いられる。

この素子はI∝V^nの電流・電圧特性を持ち、端子間の電圧制限素子に活用できる。

屋外機器では、途中の配線から誘導雷を受けることがあるが、多くの場合は回路のサージ破壊として処理され原因が究明されることはない。

小形のバリスタでも半導体素子に比べ大きなサージ耐量がある。しかも、放電管形の避雷器より高速に電圧を制限できる。

小形のバリスタでは、当然、直撃雷は受からないが、それでも絶大な効果が期待できる。

アナログエンジニアは、雷サージの電圧分布頻度、季節・地域変動のデーターをもとに、耐雷保護を行ったことがある。

雷は、冬季には日本海側、夏季には太平洋側で多い。しかも、雷の通り道があるらしく、同じ設置場所の機器がサージ破壊するケースが案外多いのだ。

避雷効果は、バリスタ使用前に比べて原因不明のサージ破壊が数分の1程度まで激減した。

もちろん、バリスタだけでは抑制電圧が高くなるので、フィルタとツェナーダイオードを付加し内部回路の保護を行った。サージに対する保護では、バリスタが先に壊れるように設計するのがコツである。他の保護素子よりバリスタが先に壊れれれば、強力なサージの新入があったとほぼ判断できるからである。

バリスタは、1000pF~の線間容量を持つので、その容量もフィルタの一部として考慮に入れておく必要がある。

バリスタを使用して判ったことは、サージの発生頻度が地域性・季節性をもつということだ。

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