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  • 単独著
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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年2月15日 (月)

メタライズドフィルムコンデンサ

メタライズド・フィルム・コンデンサは、一般には短絡故障の少ないフィルムコンデンサとして知られる。

有機膜に蒸着電極を付けているので、短絡個所が生じるとその部分の短絡電流で蒸着膜が加熱され短絡箇所が再び開放となる。(セルフヒーリング)

このメカニズムで短絡故障を実質的に防いでいるので、過度なディレーティングを行うと短絡のままとなる。

電極が薄いので、一般のフィルムコンデンサより容量/体積が小さい。

これは、メタライズドフィルムコンデンサの光の部分である。

影の部分は、電極膜が薄いので急速充放電には不適である。過度に電流を流すと発熱のため、発火事故もあり得る。コンデンサとしてのQも金属箔電極のフィルムコンデンサより劣る。これは影の部分。

影を制してこそ、光り輝く技術の世界があるとアナログエンジニアは考えている。しかし、影の部分が語られることはあまりにも少ない。

光と影、物事の表裏関係にある。

便利なマイコン制御の裏には膨大なソフトウェアが存在するが、人が作るロジックである限りバグはつきものだ。一つのコンピューターでいくつもの仕事をするときには、極めて複雑な入力条件が絡み合う。そして、多くは不再現トラブルとして闇に葬られているのではないか。

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