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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年3月 8日 (月)

電源の突入電流

電子機器の多くはコンデンサ入力整流方式である。したがって、起動時にコンデンサを充電するために、大きな電流が流れる。

トランスを経由して2次側で整流しても、トランスの内部抵抗がある程度大きくないと、無視できない突入電流が流れる。

最新のスイッチング電源は別として、普通のスイッチング電源は商用電源を直接整流しているので、商用電源の等価インピーダンスで決まる突入電流が流れる。

この突入電流を数10A以下に抑制するために、起動時だけ抵抗を挿入し、起動後はCRの1次遅れ回路を経由してサイリスタやトライアックなどの半導体で短絡する。しかし、短絡用半導体がうまく動作しないときには電流制限用抵抗が挿入されたままになるので、抵抗が焼損する可能性がある。そこで、電流制限用抵抗にフューズ内蔵型の品種を使う。

電子回路の消費電力が大きくなると、この方法での対応は難しく、抵抗短絡時の第2波の突入電流も無視できない。

電子回路の多くはコンデンサ入力形の整流平滑回路を使っているので、電源OFF時の電荷を数秒程度で放電するようにコンデンサに並列に放電抵抗を挿入する。

電源の起動、停止だけをとっても、意外に本質的な問題をはらんでいる。

アナログエンジニアは家電品・OA機器を含む電子機器の電源を再投入するときには、1,2,3、・・・と数えてからSWを再投入するのが常である。

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