レーザーマウスと猫
光学系にはゴミ大敵である。パソコンのマウスもレーザーマウスは使い勝手が良いが、LEDマウスに比べてゴミには弱い感がある。
アナログエンジニアのパソコン机は居間にあり、同時に家猫(チャー君)のテリトリーと重なっている。パソコンを起動すると、幾度か猫がモニターの前をゆっくりと往来する。飼い主にとっては、モニターへの視線を遮るように猫がわざと行動しているように見える。
せっかくの光学マウスだが、配線はポリエチレンスパイラルで猫食害対策を施しているのでケーブルはかなりゴワゴワになっている。
猫がキーボードを踏むことはほとんどない。脚の感覚にとって心地が悪いのかよけて通る。
しかし、しかし、猫の毛は机のあちこちに存在する。
昨日、レーザーマウスが不調になった。猫の毛が受光部にかなり引っ掛かっていた。裏面にある光学系はむき出しであるから、精密ピンセットと綿棒で清掃。これだけで機能は完全回復した。
何度もマウスは分解しているので構造はよくわかっている。マウスはふつうカスタムLSIを使用し、特殊パッケージを使い光学系の一部まで一体化している。だから、現在はとても安い値段で高性能品が手に入るのだが・・・。
その代り、修理しようと思ってもいじれる部品はほとんどない。光学面の清掃と、スイッチ部の接点回復位がやっとである。
カスタムLSIの採用のおかげで、その道の専門家でない限りエンジニアでもマウス程度の装置でも既にブラックボックス化している。おそらくこのような信号処理をやっているはずだと憶測はできるのだが、それを確証できる機会は少ない。
技術コンサルティングをしていると、たまには憶測が確証に変わり、作る立場での設計方針などが見えてくることがある。もちろん、守秘義務をともなっての技術知見であるが。
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