LED電球
LED電球は長寿命化が可能であるとともに、電球部にAC-DCコンバータを備えることで、従来の電球の口金と合わせることができる。
白色LEDは主として青色LEDに蛍光体を塗布して白色を光らせているから、順電圧は2-4Vであろう。必然的に、電球型LEDでは、単体LEDを多数並列・直列接続して適当な駆動電流と駆動電圧になるようにし、定電流AC-DCコンバータで駆動することになるだろう。
場合によっては、直列接続したLEDに安定化抵抗を入れて、並列接続することになるだろう。
市販の白色LEDの明るさは、かなり差があるので、照明器具としての効率は相当差があるものがLED電球として明るさ/電力や信頼性に差が生じやすい要因がある。
直列接続するので、直列LEDが1個でも開放モードで壊れたら明るさが低下する。
電球色LEDは私はまだ単体で市販されているのを知らない。演色性はどうなるだろうか。
回路屋としてみた場合には、定電流AC-DCコンバータ部の信頼性/寿命も気になるところである。ふつうに作れば、有寿命部品を使わざるを得ないからだ。電球サイズに収めるためには寸法的にも小さくする必要があろう。
市販の白色LEDは光の指向性が強いので、LEDのレンズ形状や配置も最適化する必要も生じる。
いま、注目を集めているLED電球:初期の段階では様々な品質のものが出てくるだろう。
LED電球が本当にエコになるには、まだ時間がかかるのではないか。そして、消費者にとって、良質のものを選ぶ基準はたぶん表示されないような気がする。
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コメント
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トランジスタ技術にLED蛍光灯の回路が載っていました。 Ac-dcインバーター回路は高価になります。
参考にされたらいかがでしょうか。
投稿: 変人 | 2010年5月14日 (金) 19時17分
変人さん おはようございます。
コメントありがとうございます。参考にさせて頂きます。LED蛍光灯は器具ごとセットでないと、従来の安定器経由の電力供給との兼ね合いで互換性が維持できないようです。LED駆動回路の信頼性が課題になると思います。
投稿: 5513 | 2010年5月15日 (土) 04時20分