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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年5月20日 (木)

抵抗器の定格

種々の材料を用いた抵抗があり、様々な電力定格と温度定格の物が存在する。

抵抗器での定格電力とは、指定された環境温度で消費できる電力のことで、定格電力を加えると原則定格温度まで表面温度が上昇する。

セメント抵抗やホーロー抵抗は定格温度が高いので、定格電力を消費させると高温になり基板の変色や火傷の危険が伴う。

高温使用の抵抗では、基板から浮かしてはんだづけする場合もある。

逆に面付け抵抗では、基板からの放熱も考慮して電力定格が決まっているので、指定のパターンで装着する。

放熱片を利用する前提の抵抗も存在する。

高電圧で使用する抵抗には電圧定格も記載されているものや、電圧係数が無視できないものもある。

環境温度が高い場合には、抵抗の温度係数も重要な要素である。

温度幅100℃で抵抗温度係数が100ppm/℃なら1%の抵抗変化が生じるから、精密回路で期待する性能が得られるとは限らない。

トリマ抵抗で調整する回路では、抵抗の安定性も重要である。良心的なメーカーでは抵抗値の経年変化データーを記載しているので、参考になる。

抵抗温度係数は、起動時のドリフトの一因となる場合もある。電源投入に伴って筐体内温度が変化する場合もある。

基本となる抵抗器の使い方ひとつでも様々な要因があるのだ。

アナログエンジニアは抵抗の性能がまだ十分でなかった頃に設計者となったので、抵抗にかかる様々なトラブルを見てきた。

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