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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年6月 9日 (水)

キルヒホッフの電圧則

キルヒホッフの電圧則は、回路ループを1周して同じ点まで電圧を加算していくと0電圧になるというもの。

抵抗回路なら、「向き」を考えたオームの法則と組み合わせて、電流則で出た方程式を組み合わせると、各部の電圧、電流が決まる。

コンデンサを1/jωC、インダクタンスをjωLとおけば、RCL回路のAC定常電流、電圧が求まる。

キルヒホッフの電圧則でも冗長な式が出てくるが、慣れればすぐ必要な式だけ得ることができる。(同じルートのループを辿らないようにすることが必要条件)

とあれ、オームの法則とキルヒホッフの電流則、電圧則を利用すれば、回路の電圧、電流を求めるために必要な回路方程式が得られる。

そして、コンデンサのインピーダンスを1/jωC、インダクタンスのインピーダンスをjωLとおけば、交流回路の周波数特性(AC定常解)が得られる。結果は複素関数となる。

さらにCV=∫Idt、V=LdI/dtを用いれば、過渡現象も表現できる。

キルヒホッフの法則を用いた回路解析は、方程式の数が多くなるので注意深く移項しながら解かないとすぐ間違える。演算量も多い。従って、最初から複雑なモデルで解こうとすると挫折しやすい。

特定の問題には、鳳・テブナンの定理や重ねの理を用いると演算量が激減する場合がある。

回路方程式を文字式のまま解くことで、その回路の支配方程式が判り設計方針がたつ。この過程を経て、その回路ができること、できないことが判るのである。

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