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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年6月15日 (火)

梅雨=高湿度

当然であるが梅雨時は高湿度の季節である。空調環境でも大抵湿度は上がる。

湿度が上がると、プリント基板の表面抵抗が下がる。表面処理のしていない狭い沿面距離の回路基板では、パターン間での漏れ電流の増大が生じる。

高インピーダンス回路、高電圧回路との共存、微弱電圧・電流回路は、湿度の影響を受け易い。このような条件が重なると、出力信号が不安定になる。

沿面距離が1mm程度、良質の基板なら結露でもしない限り、mA程度で動作する回路で問題になることは少ない。

しかし、上記の条件の組み合わせによっては回路動作が不安定になる。

両面ソルダーレジスト基板ではラインがカバーされているのかなり湿度に強くなる。

高電圧回路では、基板の表面抵抗の低下のみならず、使用する部品のリード線間の表面絶縁も問題になる。不規則な無声放電によりノイズの発生源にもなりえる。

一番安直な方法は、パターンのスペースを広げることであるが、基板寸法が大きくなる。

高電圧回路と微弱信号回路が共存する場合でスペースが足りないときには、微弱信号回路をGNDラインで囲む手段もある。

奥の手は要所に切り込みを入れて空気絶縁に期待する。

もっと厳しい条件なら、必要部分のみシールドを兼ねた密閉容器に吸湿剤を入れる。

防湿対策には場所とコストがかかる。低コスト屋外設置量産品では知恵の絞りどころだろう。

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001 ←牡丹の葉についた無数の水滴。

精密アナログ回路屋にとっては嫌な季節である。

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