センサに必要な性質1
センサは自然界の状態を通常電気信号に変換する。センシング対象が何であれ、センサに必要な性質は、まず、再現性である。
できるだけ同じ環境条件にしてセンシング対象量を与えて、同じ出力が得られるかどうかが最も重要な特性項目である。いくら回路で信号処理しても、補正を行っても、再現性に乏しければ、センサとして役に立たない。
再現性にかかるデータの明示がないセンサ関連の技術情報などは評価のしようがない。
既知の測定対象量をセンサに入力して、回路部も含む電気的出力を多数回観測して「再現性」を評価するのだが、測定対象量の正確さも再現性に含まれて観測される。
できるだけ同じ環境条件といっても、センサに影響する環境条件を知ることも、センサ開発の一プロセスである。
アナログエンジニアはセンサの特性に対しよく注意を払う必要がある。
センサの実験・開発において、再現性のレベルはその後の開発手法など広範な影響を及ぼす。用途も異なってくる。
ある種の理化学センサにおいては、再現性に注目しないで他の不確かな外乱も含めて、「相関」で評価する場合もある。
しかし、まずは再現性が課題である。センサは再現性以上の性能は達成し得ないと考えている。再現性のレベルは、センサ開発段階では実にさまざまである。
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