フォト
無料ブログはココログ

このブログについて

  • 著作権の扱い方
    著作権はコメントを含めて投稿者に帰属します。投稿者本人が著作権をもち、責任も持つという意味です。 リンクはご自由にして構いません。 原則公開です。 批判も含めてコメントは公開いたしますが、営利目的などの記事は、管理者権限で削除することがあります。コメントは管理者の承認後、反映されます。 ただし、TBは現在許可していません。

著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

Twitter

新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

« エンジニアの集い | トップページ | 部品の改廃と保管 »

2010年7月27日 (火)

72年毎の伝承

近隣の村に72年毎に行われる祭りがある。72年の開催間隔は一生に一度しかない祭りとなる。開催に際しては祭りの経験者はまずいないだろう。文書や絵図で次世代に伝えているのだろう。祭りの道具、衣装などはどうしているのだろう。

シリコン半導体が生まれて数10年、アナログエンジニアは幼少の頃トランジスタラジオに触れた。今は専用ICで少ない外付き部品で安価に供給されている。

同一の基本設計のアナログ回路の寿命は長くても20年足らずである。それでも、次世代に設計技術を伝えることはかなり難しい。設計図や設計検討書を残しても、2世代を経過すると読む人の技術的素養が異なってくる。

アナログ集積化時代になると、多くの回路屋絵さんは内部回路に立ち入ることなくアナログ回路を構築できる場合が多い。そして、ICの中身を知る人はICメーカーの中のほんの一握りの人間しかいないだろう。

それでも、集積化できない範疇の回路は、いまだに個別部品を交えてトランジスタレベルから回路を構築している。

ひとたびアナログ回路の世界で、ブラックボックス化されたICで対応できない機能を実現しようとすると、様々な技術伝承の問題を生じる。

便利なものが身の回りにあふれている時代だが、その中身を把握している、把握できる方は極めて少数だろう。

世の中の理系離れは、技術の裏舞台を見せない時代と表裏一体かもしれない。

『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】

« エンジニアの集い | トップページ | 部品の改廃と保管 »

随想」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

現在のランキング