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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年9月 1日 (水)

接合電圧の測定

ダイオードの順電圧VJやトランジスタのVBEをを簡単な機材で測定する方法がある。

可変定電圧源と適当な既知の抵抗と供試品を直列に接続し、J-FET初段のボルテージフォロワを使い電圧を測定するのだ。

GNDと電圧源の電圧とダイオードやトランジスタにかかる電圧を測定すれば、オームの法則により電流が判る。同時に接合電圧も測定できる。

J-FET初段のオペアンプ例えばLF356で-入力端子と出力端子を直結すれば、カタログ仕様は別としてpA台のバイアス電流で電圧測定ができる。

抵抗を種々用意しておけば、10^-11A程度から0.1A程度までの接合電圧の測定できる。

この方法で、電流片対数-電圧グラフを描く。

中間電流領域の広い電流範囲で直線となるグラフを得ることができる。微小電流領域では接合電圧0.1V付近からスロープがなだらかになる。高電流領域では、電圧が急激に上昇する。高電流領域では自己加熱の影響があるので、パルス測定を行うとより定温度測定に近くなる。

これで測定できるのはIJ=Is・{exp(VJ/(mVT)-1} VT:熱電圧kT/q m:エミッション係数 の関数形と、接合に寄生するオーミック抵抗である。

この測定をおこなうと、pn接合の特性が指数特性であることが実感できる。

アナログエンジニアはLEDを含む種々pn接合の特性を測定している。これがダイオード・トランジスタを扱ううえでの原体験の一つだろう。

こんな実験、大学の回路を教えている先生方でやっている人は少ないだろうな。

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