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2010年9月 6日 (月)

パルストランスのスイッチング

フォワード形でもフライバック形でもパルストランスの一次側をスイッチングすると、スイッチング素子にはオフ時に電源電圧以上の電圧がかかる。

一次主コイルと同じ回生巻き線を持つ回路であれば、電源電圧の2倍以上の電圧がかかる。

パルストランスはオン期間に蓄えられた励磁エネルギーをオフ期間に放出しなければならないので、その磁気エネルギーを放出する時間が短いほど磁束の変化速度が速いので、トランスのスイッチ側には電源電圧+トランスの電圧がかかる。

実際には、スイッチング時のスパイクが重畳されるので、その分スイッチング素子の耐電圧に余裕を見る必要がある。

過剰なスパイク電圧は、スナバ回路と呼ばれるRCを主体とするダンパ回路で吸収するが、パルストランスの出来が悪いと十分な効果が得られない。電力ロスも大きくなる。

フライバック形では、蓄積された磁気エネルギーを急速に放出させるので、コイルの巻き数比以上に稼いだ昇圧率の分だけ+αの電圧が発生する。

パルストランスのスイッチングにおいては、主スイッチのコレクタまたはドレイン電圧は必ず実装状態で確認しておく必要がある。

スナバ回路は定数は回路の寄生素子とくに寄生インダクタンスに依存するので、バラックセットときちんと基板化した場合で1桁程度は簡単に違ってくる。

パルストランスのスイッチングでは、電流波形を見ることが大切だが、スイッチング素子の耐圧を決める際には電圧波形も重要な観測ポイントである。

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