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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2010年11月11日 (木)

ダイオード特性の近似

ダイオード特性を電圧源Vjoと抵抗rで表現すれば、動作点(Vj、Id)近傍で直流分を含めて簡略計算できる。

ダイオードモデルを

Id=Is・exp{(Vj/mVT)}  (1) m:エミッション係数、VT:熱電圧kT/qとすれば、(1)式の接線とV軸との交点Vjoを求める計算になる。

mVT・ln(Id/Is)=Vj

両辺を微分して (mVT/Id)dI=dVj したがって、r=dVj/dI=mVT/Id (2)

V軸との交点は

Vjo=Vj-rId=Vj-mVT (3)を得る。

トランジスタの場合はm=1と考えてよい。

このようにすれば、(Vj、Id)近傍での回路の線形化ができ、しかも、交流等価回路を使わなくとも、回路解析ができる。

交流等価回路の説明には暗黙に線形回路での「重ねの理」を理解する必要がある。トランジスタ・ダイオード回路での「交流等価回路」は回路解析でのつまずき易い回路テクニックの一つである。「重ねの理」を証明して使っている例もすくない。

すこし計算は複雑になるが、このモデルで簡単な回路をDC分を含めて解く例を示せば、交流等価回路の意味を体感できるのではないか。

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