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2010年12月27日 (月)

なにがECOか?

温暖化ガス排出量のみがECOの基準ではないだろう。限りある鉱物資源の消費、それに伴う環境への影響、資源リサイクルの容易さも考えに入れなければならないと私は考える。

先日、電気自動車の販売用カタログをみて驚いた。航続距離200kmはともかくとして、車体重量が1.8トン弱と非常に重いのである。価格も高級車並みだ。肝心の電池の充電サイクルに対する容量低下の話も触れられていない。暖房時の負荷があり、電池容量が減少した使用後に実力一体何km走れるのか?これらの要因と充電スタンドまでの距離も考えると実用航続距離は100kmに満たないだろう。

充電スタンドは自治体の協力を得て拡充するとのことであるが、急速充電しても30分はかかる。スタンドの回転率が低くなる。充電スタンド当たりの設備容量も数100kW以上となるだろう。都会では回転率が悪いから土地にも制約がある。充電による利幅も大きくないだろう。とても急速に充電スタンドが増えると思われない。ガソリンスタンドさえ、場所によっては何kmも走らなければない場所もある。

現在のところ、電池にはリチウムイオン系が使われ、Coなどの希少資源が大量に使われる。電動機は小型・高効率化を図るためネオジウムやジストロシウムもkg単位のかなりの量が使われているらしい。

価格が高く重いということは、資源を使い人手がかかっている証左だと思う。

ECOと騒がれているものは他にも種々ある。家庭用太陽電池発電システムや蛍光灯、代替フロンを利用した空調機などそれぞれに問題を抱えている。製品寿命や有害物質の回収、再資源化などそれぞれに種々課題を抱えている。

タングステンランプでも門燈などでは、何万時間の寿命もある製品が存在する。かつ使っている物質群は単純で量も少ない。一方で蛍光灯は、水銀を使い、数gの蛍光剤が使われているから、水銀の蛍光剤に吸着される分まできちんと回収されているのであろうか。

LEDランプだって、回路部分の寿命などがネックになっていると聞く。

この際、巷に流布しているECOの内容を改めて点検してみる必要があるだろう。

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コメント

エコの判定はエネルギーとエントロピーを考え始めると難しいでしょう。
現在の風潮が正しいかはともかく、市民がモノを節約する意識を持つためには貢献していると思います。

物質を節約すればエコになると考えるのは早計ですが、将来太陽電池と核融合で電力が賄えるとかで、総じて物質を節約することがエコになる時代がくるかもしれません。

kazimaさん おはようございます。
エコの問題は究極的にはエネルギー源の問題になると思います。CO2だけで考えていては、方向を誤ると考えています。限りある資源、とくに希少金属類の使い方、精錬や採掘に係る環境やエネルギーの問題も含めて考えないと、「エコ」が企業の「エゴ」になりかねないと危惧しています。

初めてコメントさせて頂きます。
私は自動車業界の末端にいる者です。
なぜECOでもないものをECOだと言うのか?
それは利益が断然に良いからです。

電気自動車は比較的作りやすく部品点数も少ないので量産化出来れば間違いなく利益率は従来のガソリン自動車よりあります。

効率化を求めて莫大な利益を生み出す事しか考えていないと思います。

ガソリン自動車は何万点にも及ぶ部品点数があり、
それだけ雇用にも貢献しています。
電気自動車に産業がシフトすれば失業者は想像を
絶する数になります。
多くの雇用を支えて利益を広く分け合うのがガソリン自動車です。
電気自動車なんて論外だと思います。(エコでもない。)

普通に考えて電気自動車なんてエコではありません。バッテリーに関しては莫大な資源を使ってる割には効率が悪すぎます。
自分達の利益だけではなく社会全体を考えて本当のエコを目指して欲しいと思います。


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